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【書評】ハーバード 白熱日本史教室
どうも寿司マスターです。
今日は昨日途中まで読んで放置してしまっていた「ハーバード 白熱日本史教室」を読み終えたので軽く書評をしていきたい。
【概要】
「ハーバード 白熱日本史教室」というタイトルから判断して日本史についての本だと思い購入してしまうと少しがっかりしてしまう本。この本の集点はあくまでも著者である北川智子氏の半生に置かれており、彼女がどのような経緯で日本史を学ぶことになったのか、どのようにしてハーバード大学で教師として成功を収めたのかについてまとめられた自叙伝といっても過言ではないだろう。
本書は五部構成になっており、第一章では彼女がハーバードの教授になった経緯、第二章では彼女がハーバードで実際に行っているLady Samuraiという抗議の内容、第三章ではハーバードにおける教師を評価する独特なシステムについて、第四章ではもう一つの講義であるKYOTOについて、そして最後の第五章では彼女の歴史に対する印象派歴史学という視点が説明されている。
【感想】
★★★★☆ 読み物としては面白いが若干タイトル詐欺のような一面も
先ほども述べた通り、この本のタイトルにつられ、日本史に関する情報を目当てにこの本を購入すると期待を裏切られるだろう。しかし、読み物(小説や自叙伝)として読むのであれば、彼女の文章力の高さも相まって、ものすごく面白く興味深いものに仕上がっているのでぜひともおすすめしたい。
彼女の何事にも一生懸命に取り組む姿勢に心を動かされる人は少なくないのではないだろうか。(私自身も彼女の真摯さに感動し、つい目頭が熱くなってしまった)